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アワビの稚貝の性質

2016.09.20(12:59)
成長中のアワビ稚貝
成長中のアワビ稚貝


アワビも人間と同じで、遺伝的な特性があります。

和丸水産では、日本各地(愛媛、九州、東北)で稚貝をこれまで購入してきましたが、どこも傾向はほぼ同じです。

具体的には、下記の様になります。
①成長が早いエリートアワビ 5%
②標準的な成長率(2~4mm/1ヶ月)のアワビ 45%
③低レベルな成長率(0~1mm/1ヶ月)のアワビ 50%

上記の③は、廃棄レベルのアワビです。
40~50mm程度で成長が止まってしまいます。

ですので残念ながら、③のアワビであると分かった段階で廃棄する必要があります。
餌と飼育場所、飼育する労力や電力が無駄となり、その他①②の良質のアワビの成育場所を圧迫してしまうからです。

③のアワビは小さすぎて商品になりませんので、本当に残念ですが廃棄しています。
この見極めが出来るかどうかが、アワビ養殖技術者の重要な一つの技になります。

これらから、斃死率は別にして出荷したいアワビの数量に対して、2倍の稚貝を購入し育てる必要があります。
そうすると徐々にアワビの個体数が減ってきて、適量になります。

これを間違えると経営が破綻します。
アワビ稚貝の裏話でした。

もと

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和丸水産のもと

Author:和丸水産のもと
 
和丸水産のもとは、大阪の自然環境調査会社で勤務中!

環境関連の知識をフル活用して、アワビ養殖の実態、アワビの全国ニュース、環境問題等についてお伝えします!

※写真は和丸水産代表です。

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